フランスの政治制度

公務員試験はあきらめましたw>挨拶


QMA

A.エロー


つい最近のことですが、フランスは大統領、首相ともに交代しましたね。
大統領はオランド、首相はエローです。両名とも社会文字パネルのニュース問題になりました。


政治はQMAの社会の中でも大きな比率を占めている重要科目です。アメリカやイギリスの政治制度は比較的簡単ですが、フランス、ドイツ、イタリア辺りは微妙に異なるので難しいかもしれません。今回はフランスの政治が話題になったということで、少し勉強していきましょう。

まず押さえておくべきワードは半大統領制です。簡単に言えば、議院内閣制でありながら、強力な権限を持つ大統領制がいるということです。なので大統領と首相が両方いるんですね。大統領は国民の直接選挙で選ばれ、任期は5年、再選は1回までで、下院の解散権を持っています。一方の下院は不信任することができません。その代わりに首相に対して不信任ができます。ちなみに上院は元老院と呼ばれます。


それでは、下院の議員はどのようにして選ばれるのでしょうか。フランス下院の選挙方式は「小選挙区・二回投票制」を採用しています。第1回投票で選挙区の有効投票数を獲得できなかった場合に第2回投票を行うために二回投票制といいます。


次に、フランスの特徴でもあるコアビタシオン(保革共存)を説明します。コアビタシオンは大統領と首相の出身政党が異なることをいい、大統領の所属政党と下院の多数は政党が異なる際に発生します。ちなみにコアビタシオンが発生したのは第5共和政以降3回あります。

第5共和政というのは、1958年にシャルル・ド=ゴール第四共和政を打倒し、新たに作られた現在のフランスの共和政のことをいいます。現在までに第5共和政で大統領になったのは7人です。

シャルル・ド=ゴール
2ジョルジュ・ポンピドゥー
ヴァレリー・ジスカールデスタン
フランソワ・ミッテラン
5ジャック・シラク
ニコラ・サルコジ
フランソワ・オランド
全員何かしら聞いたことはあるかと思います。